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あおば胃腸内科クリニック
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ヘリコバクター・ピロリについて
感染者の胃粘膜に生息する菌で、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎、胃十二指腸潰瘍などの良性疾患のほか、胃がんの発生にも関与するといわれています。
感染の検査にはいくつかの方法がありますが、感染が判明した場合には除菌治療が可能です。なお、その際、胃カメラ検査がほぼ必須です。
除菌に成功しても胃がん発生の危性は完全には消えないため、定期的な胃がん検診が必要です。
当クリニックでは日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医が診療しております。なんでもお気軽にご相談ください。
食道がんについて
食道がんは組織の型により、扁平上皮がんと腺がんに大別され、本邦ではほとんどが扁平上皮がんで、喫煙と飲酒が危険因子として挙げられています。
一方、腺がんは欧米に多く、胃食道逆流症における持続的な炎症に起因するバレット上皮が発生母地として知られていますが、本邦では稀です。
食道がんは食道の粘膜から発生し、はじめは粘膜内にとどまっていますが、進行するに伴って次第に粘膜下層、筋層、外膜へと達します。また、食道がんは早くからリンパ節転移を起こすことが稀ではありません。
がんが粘膜内にとどまっている段階(表在がん)では内視鏡的な治癒切除が可能です。
進行すると「つかえ感」や「しみる感じ」といった症状が出現しますが、内視鏡的な切除が可能な段階ではほぼ無症状です。したがって、定期的な健診が重要です。
当クリニックでは日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医が診療しております。なんでもお気軽にご相談ください。
食道がんについて
胃がんは日本人が最も多くかかるがんで、男性はおよそ9人にひとり、女性はおよそ18人にひとりが、一生のうちに胃がんと診断され、日本人のがんによる死亡数において、男性では第2位、女性は第3位となっています。2014年の人口動態統計(厚生労働省大臣官房統計情報部編)によると2013年では、男性では31,978人、女性は16,654人の方が胃がんで死亡しています。
胃がんは胃の粘膜から発生し、発生してから初期の段階では粘膜内にとどまっていますが、進行するにしたがって次第に粘膜下層、筋層、漿膜下層へと達します。
早期胃がんとは、がんが粘膜または粘膜下層にとどまっている状態で、リンパ節転移の有無は問われません。
早期胃がんの中でも、腫瘍が粘膜にとどまっている場合には、リンパ節転移の可能性はほとんどなく、その大きさやがん細胞の組織の型によっては胃カメラによる内視鏡的治療で根治できるものもあります。
早期がんは無症状のことがほとんどで、検診目的でうけた内視鏡検査で発見されることが多く、定期的な検査は大変重要です。
当クリニックでは日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医が診療しております。なんでもお気軽にご相談ください。
大腸がんについて
近年、本邦の大腸がん死亡率および罹患率は著しく増加しています。2008 年の人口動態統計によれば、女性の大腸癌死亡は全悪性新生物による死亡のなかで最多であり、男性では肺がん,胃がんに次いで多く、過去 50 年間におよそ 10 倍となっています。
大腸の内腔は粘膜で覆われ、その下の粘膜下層、平滑筋からなる筋層、外側を覆っている漿膜下層、漿膜からなっており、がんは粘膜から発生します。多くは腺腫の一部にがんが発生し増大していきます。がんは増殖を続け、粘膜下層、さらに筋層へと深まっていきます。粘膜下層までに留まるものが早期がん、筋層以深まで至ったものが進行がんです.
早期がんのうち、がんの深さが粘膜下層のごく浅い部分までのものは内視鏡による切除で治癒できます。
大腸がん検診は40歳以上の男女全員が対象者です。1次検診では問診と免疫学的便潜血反応が行われます。
1次検診で陽性となった場合、精密検査として、(1)全大腸内視鏡検査、(2)S状結腸内視鏡検査と注腸X線検査(二重造影法)、(3)経過措置としての注腸X線検査(二重造影法)のいずれかが行われます。当クリニックでは全大腸内視鏡検査を行っています。
大腸癌が進行すると血便、大腸閉塞(がんが大腸の内腔を占めてしまう)などの症状が出てきますが、早期のものはほとんどが無症状です。そのため、定期的な大腸がん検診は極めて重要です。
当クリニックでは日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医が診療しております。なんでもお気軽にご相談ください。
肝臓がん(肝細胞がん)について
原発性肝がんには、肝臓の細胞ががんになる「肝細胞がん」と、肝臓の中の胆管の細胞ががんになる「胆管細胞がん」などがありますが、日本では原発性肝がんのうち肝細胞がんが90%と大部分を占めます。
肝細胞がんの主要な原因は、日本では、肝細胞がんの約60%がC型肝炎ウイルスの持続感染、約15%がB型肝炎ウイルスの持続感染に起因すると試算されています。
B型、C型肝炎ウイルスに感染すると、B型肝炎では約10%、C型肝炎では約70%の割合で慢性肝炎に至ることが明らかになっています。慢性肝炎になると、炎症が続くことで肝臓の繊維化が進み、肝硬変や肝細胞がんになりやすくなります。
その他の肝がんのリスク要因として、アルコールも大変重要です。また、アルコール摂取歴がほとんどない脂肪肝(非アルコール性脂肪肝炎)が原因で肝硬変、肝細胞がんに至るケースが増えてきています。
肝臓は「沈黙の臓器」と言われ、肝細胞がんに限らず、肝臓の病気はかなり進行してからでないと症状が出現しません。そのため定期的な健診は極めて重要です。
B型やC型肝炎ウイルスに感染している人は、インターフェロン(注射薬)や核酸アナログ製剤、DAA製剤などの経口薬による抗ウイルス療法やウルソデオキシコール酸・グリチルリチン製剤などの肝庇護(ひご)療法によって肝細胞がんを合併する可能性を大幅に減少させることが可能です。
当クリニックでは日本肝臓学会肝臓専門医が診療しております。なんでもお気軽にご相談ください。